2014年11月6日木曜日

日本橋三越前オーダーサロンより


密やかに銀座から日本橋に接客ルームを移転して、はや1ヶ月が経とうとしています。すでに多くのお客様にご来店頂き、日々弊社オーダーサロンは幸せな空気で一杯です。
日本橋の三越前という場所は、なんだか大変落着く場所です。今までの銀座とはまた違ったオーラを持つこの土地で、落着いた物作りをして行きたい。お客様とゆったりと向き合いたい。そう思いこの土地を選びました。

弊社オーダーサロンは、濱田洋服店のお客様、もしくは濱田洋服店のお客様からのご紹介を頂いた方々以外はご予約出来ないシステムとなっています。「一見様お断り」決してそのような偉そうなものではなく、駆け出しの頃から弊店を支えて下さっている方々をはじめ、ご縁有る方々の服を1着1着丁寧にお作りして行きたい。ずっとそう思って参りました。

看板も表札もないオーダーサロン。これがイタリアの小さな仕立て屋スタイルです。「知る人ぞ知る場末の仕立て屋」を目指して17年目。ようやく自分だけのオーダーサロンを持つ事になりました。また1から取り組むつもりで、日本橋から静かに新しく再スタート致します。雑誌やTVの取材も受けない小さな小さなオーダーサロンですが、どうか引き続き宜しくお願い申し上げます。

2014年10月11日土曜日

日本橋三越前オーダーサロン


来週から使いだす新設した
濱田洋服店日本橋三越前オーダーサロン。
本日壁紙と床張り替え終了。

施工代金安い所使いすぎて
仕事の仕上げが荒い荒い。涙。。。

最初正直凹みましたが、
だんだんその肩の力の抜け加減が
イタリアっぽく思えて来て
だんだん面白くなってきました。笑
ナポリ的な?汗””

私の憧れは知る人ぞ知る腕の良い場末の仕立て屋。

まあ腕の方はこれからもコツコツ頑張るとして
サロンは壁紙施工の荒さからも
場末っぽくていいかも!!

机と椅子だけは、ケチらずに
1900年代初期のセミアンティーク入れました!!

今月号の芸術新潮でも特集されている
フィレンツェの大友人
額縁職人マエストロのガブリエッレ・マゼッリ製の額縁も飾り
少しずつフィレンツェの風も入れて行きます!!

狭くて、天井低くて、
サロンと呼ぶにはあまりにしょぼいですが、
立地だけは一等地。笑

銀座から日本橋にステージを移し
新しい一歩のスタートです。

スタンスは今までと同じ「完全予約制」
どうせ私一人なので
多くの仕事いっぺんに出来ませんし
ご予約頂いたお客様には
思う存分ゆっくりとして頂きたいですから。

今後はネクタイやショール
鞄や財布、革小物類
ナポリの職人物の靴
ダイヤモンドジュエリーなど
新しいご提案も出来るようになります。

天井低くて狭いけど
これからもたった一人
小さなサロンでコツコツ頑張りますので
どうか皆様今後とも宜しくお願い申し上げます。

感謝御礼

 Masayuki Hamada

2014年8月28日木曜日

Senso dei valori (価値観)



人はどこに向かって歩くべきなのでしょうか?
フィレンツェ人はミラノ人をビジネスビジネスビジネス
と揶揄します。
ミラノ人はフィレンツェ人を見栄っ張りの田舎者と揶揄します。
私はフィレンツェの気風が心地よく感じる一人ですので、
ミラノに都会的な洗練された空気は充分に感じますが
やはり住むにはストレスを強く感じてしまいます。
(ただし、日本刀を熱い温度と叩き出しが
超越した優美さを作り出すように、人もまた
一定の意味有るストレスが無ければ「エレガンテ」という
次元には到達しないという思いは強く持っています。)

ミラノに比べてフィレンツェの時間はゆっくりです。
南に下がると、もっとゆっくりになります。
私はフィレンツェぐらいの時間速度が
生きて行く速度にはちょうど良く感じます。

人はそれぞれ価値観というものを持ちます。
何に価値を見いだすか、何を価値ある物と自らが認めるか。
その基準となる考え方、そして「肌に合う」という
感覚的な思いもまた大切にしたいと思っています。
そういったものと、どれだけ自らが向き合い、
自分の人生の糧とできるか?

私の夏の長期イタリア滞在は、
世界でもトップクラスであろう東京の暴走時間から離れ、
そのような事とじっくり向き合う為の大切な時間でもあります。

明日の帰国から日本の暴走時間の中で、
自分を見失う事なく人としても生きて行きたいですし
仕立て屋としても1着という単位に丁寧に向き合って
行きたいと思っています。

2014年8月26日火曜日

言語・情報・知識・教養


「人は言語に支配されている」
という話題に興味を持ちました。
人は言語無しに思考できない。
思考するには必ず言語が必要。
古代から言語には神が宿るということも
言われて来ました。

さらに言語を含むありとあらゆる情報を
知識として取り込み
その知識の使い方を知る事を
教養というのではないか
という大変面白い話。

例えば歴史も教養の内ですが
歴史を知らなければ
「フィレンツェ人はこうだよね〜」とは言えても
じゃあ、何故フィレンツェ人はそうなのか?
という質問の答えは歴史を知らなければ得れない。

こういった事を整理して考えられるようになると
大変頭の中が整理される気がします。
本当に教養って大切なんだと改めて思いました。


2014年8月14日木曜日

必要以上の装飾と清潔感


 服飾も街づくりも、日常生活空間も必要以上の装飾や清潔感は
意味のないストレスになる。
そう考えるのは私だけでしょうか?
もちろん掃除をしなくていいというわけではありませんし、
装飾が無駄と言っているのではありません。
「必要以上の」というのがポイントなのです。
 フィレンツェで生活していると日本がいかに清潔感が有るか、
日本がいかに新しく装飾された人工物に溢れているかを強く感じます。
魚も清潔過ぎる水には住めないのと同様です。
何もかも清潔であれば有る程よい、
度の過ぎた装飾はエレガンテとは言わない。
人が人として人生の豊かさを味わうためには、
こういったセンスが大変重要だと感じています。

2014年8月8日金曜日

文化という素晴らしさ

文化という単語を辞書で引くと、こうある。

1、 人間の生活様式の全体。
人類がみずからの手で築き上げてきた有形・無形の成果の総体。
それぞれの民族・地域・社会に固有の文化があり、
学習によって伝習されるとともに、
相互の交流によって発展してきた。
2、 1のうち、特に、哲学・芸術・科学・宗教などの精神的活動。
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日本が戦後大きく欠落、レベルダウンしてしまったのは、
まさに文化だと思うのです。
日本の固有の文化が失われていったのはもちろんの事、
文化が持つ意味、本質というものがどんどんずれていった。
人間が人間らしく心の健康を保つ為には、
この文化というものが大変重要な役割を果たすのだという事を
イタリアに住むと本能的に実感するのです。

2014年7月31日木曜日

フィレンツェ芸術マエストロ協会「OMA」のマエストロメンバーに



本日は、フィレンツェ芸術マエストロ協会「OMA」の
セレモニーに招かれました。
ペンコ氏やマゼッリ氏といった私の大友人である
マエストロ達と大変仲の良い職人が
意味有る受賞をするので来て欲しいというものでした。

するとなんと、その主役は私でした。
フィレンツェ芸術マエストロ協会から、
協会が正式に認めるマエストロ会員としての称号を
賜るという光栄に預かりました。

まだまだ彼らのようなマエストロ達には
ほど遠い技術である事を
私自身が一番良く知っています。
この称号は、「今後もがんばれ」という意味として
重く受け止めさせて頂き、
フィレンツェの大マエストロ達に
恥ずかしくない仕事をしていきたいと
強く噛み締める日でありました。

2014年5月23日金曜日

着心地=着ていない感覚に近づける 至福のジャケット


今日貴方はクローゼットからどのスーツを取り出しましたか?

お気に入りだから
(では何故そのスーツがお気に入りなのでしょうか?)

1、色やシルエットが好きだから。
1、サイズが合っているから。
1、自分に似合っていると思うから。
1、楽だから。
などなど色々とあるでしょう。

しかし必ず深層心理には「着心地」というのが
かなりの割合で有るはずです。

家を出てから帰宅するまでの、
一般的には10時間を越えるビジネスシーン。
その間ずっと身体に直接影響を与え続ける服。
それが大きなストレスが合っては大変です。

ストレスが可能な限り少ないスーツorジャケット。
それは「着ていない感覚」にどれだけ近づけられるか?
という私たち仕立て屋に課せられた課題です。

それを実現する為に、この秋
HAMADAYOUFUKUTENは、
「リラックス・スペシャルジャケット」を
発表する予定です。

なぜスペシャルなのか?
→カシミア入りの最高の生地を使用します。

どうリラックスなのか?
→肩パッドや芯地などを限りなく省き、
さらにお客様の骨格に合わせて立体的に制作します。

仕上がりのレベルは、
ゼニアやロロ・ピアーナの最高ライン
「クチュール」のジャケット1着
市場価格 約50万円レベルを想定。

当店の発表価格は
18万〜25万を予定しています。
(生地によって多少の価格上下がございます。)

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■□□ご興味の有る方は、気軽にメールにてご連絡下さいませ。
→ info@hamadayoufukuten.com

2014年4月19日土曜日

「クラシコ・イタリア」という意味



「クラシコ・イタリア」というジャンルに入る私の仕事は、流行の最先端を追う仕事ではありません。しかし、ただ古き伝統だけを守り続けるという仕事でも無いのです。伝統的な技術を背負う職人がクラシックというものを現代にいかに表現するか?という世界です。ですので決して古くさいものであってはいけません。今を生きる人が伝統という裏付けに安心感を持ちながらも、やはり今を生きているというみずみずしい実感を与える事が出来る物作り。それがイタリアの技術と哲学の基で作られたもの。それが「クラシコ・イタリア」というジャンルであると私は考えるのです。

2014年2月12日水曜日

仕立て屋の中間テスト

あ~悩みます 本当に悩みます
この問題は歩けば歩く程難しく成ります

この夏もいろんなお客様から
「はまちゃん また夏物頼むね」と声がかかります
大変有り難い事です

すべてのお客様とまでは言いませんが
多くのお客様が
私がどんな生地とコンセプトを今回は提示してくるのか
期待されているのだと思うのです
それは もちろん光栄なことですし
仕立て屋とお客様の水面下の心理戦というか
そういう醍醐味があります

仕立て屋は大きく分けて年に2度
このご期待に応えなければなりません
春夏シーズンと秋冬シーズンです

そこで出す中間テストと期末テストの答えが
また次の年にもご注文を頂けるか?
ということで私の仕事の点数として返ってくる
簡単に言えば仕立て屋とはそういう仕事だとも言えます

この仕事で15年近くもこの問いと向き合い続けて参りますと
いよいよ問題の難易度は相当なレベルまで達します
ぐだぐだしていたらすぐに夏が来ますので
2014年度の中間テストの答えをそれぞれに
早く導きださなければなりません

大変悩む日々であります

2014年2月8日土曜日

「ハンドメイドの脅威の手間と、その手間に裏付けられる圧倒的な着心地と型崩れしない服そして優美な立体感」



ハンドメイドは、まずは型紙製作から始まります。
(型紙を作らずに生地に直接線を引いて行く作り方もあります。)
型紙はお客様一人一人の骨格を見抜きながら作ります。

そしてそれはお客様の体型に伴う動作の可動域を考慮し、
日常的な動きの中でストレスを感じないように
立体的なイメージを平面へと落とし込んで行きます。
さらに全体として体型がより美しく見えるように
最終的なラインを構成して行きます。

次に、平面で裁断されたものを立体に縫い合わせて行きます。
お客様への仮縫いという作業を1度もしくは2度ほど経て、
さらに型紙の完成度を上げます。

最後に本縫いです。

裁断士がさまざまな意図をもって平面に落とし込んだ
型紙のライン1本1本の線が持つ意味を紐解きながら、
アイロンワークを駆使して生地を延ばしたり、
あるいは縮めたりしながら立体的に縫い合わせて行きます。

生地が焦げない程度ぎりぎりの高温のアイロンを使いながら、
お客様の骨格と型紙に注ぎ込んだ優美性を
生地に染み込ませて行きながら
一針一針縫い合わせて行きます。

最後に手縫いで有る事を最も表現する、
美しいボタンホールを一つ一つ職人の手で作り付けられて行きます。

そのようにして積み重ねられる無数の手間の数々、
その全体を指揮するのがSARTO(仕立て屋)であり、
SARTOの意図する型紙を具現化するのがARTIGIANO(職人)であるのです。

いくら研究され尽くした高額な型紙であっても、
それをミシンで縫うのとハンドで縫うのとでは、
やはりまだまだ、やれる事があまりにも違います。

人の手が生み出す手間の美学と機能性。


それを羽織る意味は、羽織った者だけが分かるのです。

2014年2月5日水曜日

ハンドメイドとミシンメイドの服がどれほど違うのか?



ハンドメイドとミシンメイドの服がどれほど違うのか?

その着心地の違い、立体感の違いは圧倒的です。
特に既製品が合わない体型の方は、
その違いの大きさに羽織った瞬間から驚かれるでしょう。

そして、職人として何よりもお伝えしたいのは、
手のぬくもり、人の手間ひまの価値です。
人が手間をかけてかけてかけまくったものには
なんともいえない独特のぬくもりがあります。
製品にこもった人肌のぬくもりは、
人を癒し、人のオーラが人を包みます。

その価値が現代どんどん失われています。
「同じ形さえしていれば機械で良い」
すべてがそうなってしまっては
私たちはどこで豊かさと ぬくもりある贅沢さを感じればいいのでしょうか?

もちろん ただ人の手がかかっているだけでは駄目です。
それが見た目でも圧倒的でなくてはなりません。
その為に職人は技術とセンスを身につけるのです。
中世の時代から脈々と続く仕立ての文化を
是非一度お試し頂きたいと思います。

人生の舞台衣装として最高の物だと信じています。

2014年1月24日金曜日

真のイタリア流を求めて。。。


「時を浪費するなかれ人生は時にてなれば」
映画 風と共に去りぬ のワンシーンに出てくる碑に書かれている一節

人生は「ひととき」の数珠つなぎ
だからこそ有意義な時間を求める事には一生懸命でありたい

語学も楽しく使えるまでには一定の文法と単語力が必要で
それを覚えるまでは結構大変な思いをする

それと同じで有意義な時間を手に入れるって
技術と手間がいるとおもうのです

何気ない日常の中にしっかりとムード有る時間を得る

ただ日常の忙殺の中に流されているだけでは
充実した時間を過ごす為の技術やテクニックって身に付かない
ちゃんと工夫しないと
わずかな手間を惜しまずにしないと

何かを手にいれるには何かを失わなきゃならない
何かを失ってでも得たいものがありますか?
得たい時間がありますか?

そんな時の過ごし方を見つけられたら幸せです

私が見つけたイタリアでの幸せな時間
それを今 日本で実現できないかと
いろんな工夫と実験を重ねています

まずは鎌倉の海まで2分の少し狭いけど
静かで綺麗なアパートに引っ越しをしました
そして3月には家族を関西から呼びます
5年程単身赴任状態でしたから
久しぶりに家族一緒の生活が再びはじまります

生活も仕事も極力シンプルに
そのシンプルさの中から豊かさを見つけて行きたい
その見つけた宝が きっと私が作る服への考え方を
また一歩次の段階へ導いてくれると思うのです

イタリア流を本当の意味で背負って行くには
ただ技術だけ再現するのでは駄目で
哲学や生き方までそれを求める心なくしては
意味を持たないと思うのです

2014年1月6日月曜日

明けましておめでとうございます。


新年明けましておめでとうございます。
昨年は株式会社設立、レディースコートの開発、
ダイヤモンドや上質な革の仕入れルート確保、
オーダー靴、オーダー鞄のライン作り、
などなど、新しい事への挑戦をスタートさせる年でありました。

今年は、その新しく始めたラインを
いかに充実したラインへと育てて行くか。
そんな年になるべきでしょう。

私も39歳という年齢になり
いろんな事に、少し落着いて取り組めるようになり
今後の数年がさらに楽しみであります。

今年はネットショップの開設を軸に
今まで私自身が取り組んで来た事を
総合的にビジュアル化し、
より分かりやすく皆様にお伝えできる方法を
模索して参ります。

決してビジネスの色を強く出したい訳ではなく、
皆様から、さらに愛される為の条件作りとして
やるべき事を重ねて参りたいと思っています。

濱田洋服店そして、新設しました「株式会社VIVA FIPRENZA」を

どうかよろしくお願い申し上げます。