豊かさとは何か?
ずっと日本に生きてきて
その疑問が頭から離れたことはありません
20代の頃から
街で行き交う
休みなく必死で働く人々を眺め
TVなどで成功者と謳われる人々を観察してきました
私は人生で何を目指すべきかと
そのヒントを探してきました
せっかく生きているんだ
同じ生きるなら情熱を燃やせる生き方がしたい
退屈な人生は嫌だ
充実した人生の生き方を探す
そんな若き20代でした
いくら社会を眺めても
日本の社会になんともいえない違和感を
拭いきることはできませんでした
「頑張れ頑張れ」と私に訴えかけて来る大人たちが
あまり幸せそうに見えなかったのです
幸せそうに見えない人から
いくら頑張れと言われても
「何のために頑張らなくてはいけないの?」
という単純な疑問がどうしても湧いてくるのでした
「みんな頑張ってるじゃないか!!
だからお前も頑張れ」と言われても
そんなことで充実した人生は手に入るのか?
何をがんばるの?
だって早朝から定満員電車に揺られて頑張っている人々に
頑張った甲斐があり
情熱的に仕事に向き合い
充実した顔をしているような人
いないじゃないか〜って
それは すごく私にとっては純粋な疑問でしたし
正直な思いでした
でもその頃は私も若く
何もやる前から一歩も踏み出さない前から
そんなことを思い巡らして
ああでもないだろ〜
こうでもないだろう〜って
頭ばかり大きくしていた頃でしたので
自分の思いを訴えても
誰も聞いてくれないし
「じゃあ〜何かやってから言えよ」って
返ってくると
それに応える術はありませんでした
ただ流されて生きるのが嫌で
自分の足で歩いている実感が欲しくて
この仕立て屋という道を選び
技術を勉強して
多くのお客様に向き合う中で
いろんなことを肌で感じ
無い頭を使いながらやってきました
20年間という時間を費やし
ようやくなんとなく飯が食えるようになって
一般的に成功者と言われる人がやるような
高級車を買ってみたり
高級料亭で食事をしてみたり
高価なスーツに身をまとったり
高級住宅地に住んでみたり
いろいろと試してきました
でも、、、
頭だけ大きかったあの頃から
20年たった今
改めて思うのです
私は未だこの日本で
充実した生き方を見つけれずにいると
イタリアで月収20万円未満の人々が
純粋な笑顔で楽しそ〜に話しながら生きている姿を
15年間イタリアと通う中で見てきました
彼らのように笑いたい
彼らのように昨日でもなく明日でもなく
心の底から今日を味わって生きてみたい
頭だけ大きくしていた若き頃に比べると
少しだけいろんな経験を積んできました
しかし私の目の前に置かれている課題は
未だ未解決です
20年前とそれほど変わらない姿で。。。


