フィレンツェのレストラン。それにしても出てこない、イタリアの給仕スピードはやっぱり最高だ!!面白くなるくらい。日本ではいらいらするのに、なぜかイタリアなら待てるんですよね。
3種類のハムをスライスして皿に乗せるだけなのに、やっとのことで出て来る一皿目。それほどまだ店内は混んでいないのに。日本のガストならもう食事が終わってコーヒーを飲んでいる頃だろう。なぜ彼らはこんなスピードで生活できるのだろうか。さらに放ったらかしの接客もいい。目が合えば万遍の笑顔でのウインク程度の愛想はもちろんあるが、それ以上の不必要な接客はない。店内は美しすぎず、絵の額が少し曲がっていたり、壁の塗りにはっきりとしたムラいくつもがあったり、ステンドグラスの品質はちゃんとしていなかったり。しかしちゃんと清潔感があって、アーチ状の天井はレンガで雰囲気は最高だし広すぎないスペースも落ち着く。そしてなんといってもフィレンツェのど真ん中。外へ出れば中世の町並みがそのままなのだ。机の上には一本のローソクとバラの花一輪。これ以上何を求めるのだろうか?と、イタリアへ来たらいつも思わされる。生活に必要なものがすべてそろってあり、不必要な物はすべて無い。完璧なまでのシンプルな日常。日本なら日常に対する疑問が溢れんばかりに吹き上がり、何から手を付けて改善していけばいいのか全くわからないのに、このフィレンツェでの生活ときたら、何の疑問も湧いてこない。この今日という生活が一生続くことに何の疑問も湧かないだろう。もう10年も通っているのに、そろそろ粗が見えて来てもいいだろうに。