2016年2月12日金曜日

フィレンツェの無言な語り



フィレンツェに住んでいると
クリエイティブな気分になってくる
ミケランジェロやダビンチをはじめとした
無数の芸術家や職人達が今も昔も
この街で考え
この街で感じ
この街で制作を続けてきた
この街はクリエイティブなオーラが
今なお凝縮している

街を歩けばとにかく芸術に触れる
芸術をさけて歩く事は不可能で
さらに数多くの工房が軒を連ねており
工房を覗くと職人達が制作している生の姿を
見る事ができる
その姿はこの街が今も生きている事を
感じさせてくれる

多岐にわたるジャンルの工房
多岐にわたる表現の違い
それをこの街を歩く度に
ちょっと近くへ買い物に出かける度に
あたかもそうである事が当たり前のように
どっしりと、それでいて軽やかに
ルネッサンスからの物語を
今も綴り続けている街の姿を
見せられるのだ

そんな環境に身を置くと
職人の端くれとしては
自分も何か作りたいという衝動にかられるのは
大変自然な事のように思える

さらに生まれてくる衝動は
売れる為の物を作るという思いが薄れ
自分も美しいものを生み出してみたい
そんなシンプルな思いに帰る事ができる

心の中に現れては消える泡のような衝動
生まれては消える繰り返し
生まれそうで生まれず
生まれたと思っても凝視するまでには
消えてしまう
そんな泡のようなインスピレーションが続く

フィレンツェは
やっぱり偉大な街だと思う
この街とご縁を頂けて幸せだとも思う

人が考えるという行為の神秘さと
人が感じるという行為の豊かさを
フィレンツェの街は今日も変わらず
無言のオーラでエレガントに
私たちに語り続けている