
私は「夢」や「趣味」というようなものは、
なかなかすぐには手に入らないものだと思っています。
「何かを深く楽しむ」ということは、
意外に難しいことだと思うのです。
それは、私の仕事を通じても体験しています。
私は仕立て屋という仕事が好きです。
しかしそれが好きだと思うようになったのは、いつの日からでしょうか。
最初の数年間は服の形になるまで大変でしたし、
理想の形にするどころか、
知識がない為に、何が理想の形なのかを描くことすらできないのです。
生活を担保する為に、突貫で習った、
うる覚えのイージーオーダー術では服作りの楽しみなどという境地には程遠いわけです。
尻に火が付きながら型紙の勉強を習いに行って、
世界中の一流職人に会いに行き、
それを真似て、研究して、繰り返して。。。
そんなことを12年続けてきました。
「楽しい」と思うようになったのは、
今から3年ぐらい前からでしょうか。
9年もかかりました。
そして服作りの楽しさの質は、さらに年々変化していきます。
今年も昨年とは違った楽しみを感じています。
一つクリアしたらまた一つ課題が見え、
それをクリアすることで次の扉が見えてきます。
なんだか座禅のようでもあります。
壁に向かって座しているように感じます。
人の人生は不思議な魅力に満ちています。
人の人生は不思議な魅力に満ちています。
2010年残された後半。
ドラマチックな服作りをしたいと
私の胸はワクワクしています。